Cassette Walkman〜Sony Sports〜
2017.09.08 Friday
先日TABI LABOさんから受けた取材内容の第一弾が本日公開され魔した!
まずTABI LABOの皆さま、この取材にここtoosmellrecordsを選んで頂きありがとうございます....猛烈に恐縮ですm(__)m
その内容はカセットテープ・ウォークマンについてです。
店頭にお越しいただいた記者さん達とリラックスしてお喋りしていた内容がそのまま記事になっており魔すので、是非とも一度チェックしてみて下さい、店頭でウォークマンについて直接話した事のある方は「あ〜アイツそんな事言ってたな〜」ってなると思います。
記事の中ではもはや定番中の定番と言える人気機種でありますSony SportsとPANASONIC SHOCKWAVEの事を中心に話しており、WEBSTOREにUPする際もなるべく細かくそのサウンド面については記載させて頂いているのですが、せっかくなので今日からのblogでは更に細かく何度かに分けてそれぞれの音の事やその違いについての個人的見解をまとめて書いてみようと思い魔す♨
という訳で第一回目の本日はSony Sportsを生産年代別にまとめようかと思います。
ちなみに当店で入荷しているのは国産ではなく、ほぼ全てが日本未発売のアメリカ産のモデルとなっております。
【Sony Sports】
Sony Sportsは大きく分けて生産年代が三つに分かれており、それぞれの時期によって機能・ロゴのカラーリング、そしてサウンド面も変わって来ます。
共通して言えるのはこのSPORTSシリーズのみならず、SONYのオーディオ製品の共通項だと思われる『細かく繊細でクリアな音像』
もうとにかく丁寧に作り込んでいる事が伺える職人技が光る流石のサウンドクリエイションでございます◎
〜第一期〜
「SPORTS」文字がBLUEで描かれているのが第一期と言われるモデルだそうです。
SONY SPORTSはどの機種も非常に音の良い&機種により個性的なカラーがあるな〜と色んな機種を聴いていて思うのですが、その中でも初期のモデルはまだMegaBassやLIMITTER・NOISE CUT等の機能もついてないシンプルな機種ばかり。特に初期になってくるとラジオすら付いていないシンプルな機種もあります。
その後は更に改良に改良を重ねて昨日からサウンドから色々な面でも進化していく訳なのですが、だからと言ってそっちの方が音が良いという訳ではないのです!!!
ビンテージアンプ・ビンテージギターやベース、洋服や家具などと同様、その当時の環境と感覚だからこそ生まれた奇跡がそこにはしっかりあるのです!!!
まだデジタル機器が主流となる以前、メーカー側が『音質』にこだわって作っていた事が説得力を持って伝わって参ります。
という訳で第一期ソニスポはその後のMegaBassが登場した後のモデルと比べても全くもって引けをとらない独特な質感を帯びたふくよかな低音、クリアにバランス良く分離した中高域、耳障りの良い中音域に特化したライブ感すらも感じる生々しい質感、が最高に気持ち良い音像を作り出してくれる名機が多い、というのが特に印象強いです。
あえて欠点を述べるとすれば、一番カセットテープらしいサウンドを堪能出来るという反面、人によっては少しこもったように感じられるかもしれませんが、そこもまた完全に好みの領域になってくると思います。逆に言えばそれはこの第一期でしか味わえない個性とも言えますし、そこがたまらない!という方も多いです。
この頃の海外モデルはほぼ全機種がイエロー、他のカラーは見た事がないのですが、日本国産モデルでは青や赤、黒などもあるようです、是非ともそれも手に取って聴いてみたいですねぇ〜♨
現在のトコロ当店では第一期モデルは全てSOLD OUTとなっております.....が、絶賛メンテ中のものが数台ございますので今月中にはいくつか出せるかと!
〜第二期〜
「SPORTS」文字がORANGE描かれているのが第二期と言われるモデルだそうです。
『MegaBass』という低音ブースト機能・タイムを計るLAP CALL機能・LIMITTER等の要素が搭載され始めた時期、そして第二期の中でも後期になると機種によってはTV BANDやWEATHER BANDなんかも搭載され始め、かなり現代的な仕様に近付いて参ります。
ここらへんの『MegaBass』がPANASONIC SHOCKWAVのXBSの元になっているそうです。
そしてカラーバリエーションも上記のようにグッと増え始め、第一期には付属していなかったカラフルなベルトバンドやゴム製ベルトバンドが付いた機種があったりってのがまた魅力ですね♨
おそらくまだ目にした事のないカラーやモデルもどこかで転がっているのではないかと思われるソニスポの歴史の中で最もミステリアスな魅力を持つ時期かと。
初期モデルの良さを踏襲しながらよりクリアでダイナミックな音像を叩き出すようになって来ており、MegaBassの搭載によって音楽に合わせて好みの質感を自分で作り出せるようになり、色々と楽しみ方が増した人気モデル、その時代性もあいまってHIP-HOP〜R&Bとの相性が最も良いんじゃないかと思います。
この第二期モデルも第一期同様にその機種によっての味わいがまたかなり変わって来ますが、どれも名器揃いの素敵時代◎
店頭で試聴して買っていく方の中でもこの第二期が一番人気です、特に一台目のソニスポに選ぶ方は圧倒的に多いです。
個人的にも迷ったならまず第二期ソニスポをオススメ致します。
正直言ってサウンド面で言えば第二期ソニスポの欠点は自分には見当たりません!強いて言えば第一期よりも多少壊れやすいのと直すのが難しくなっている、という部分かとは思うのですが、その部分においてもほぼ大差はないです。
そんな訳でソニスポの中でも最も万能なモデルだと思います。
ここらへんは第一期・第三期と比べて特に日本にはあまり入って来なかったモデルだそうです。
SONY SPORTS【WM-FS400】(BLACK) w/Original Belt Clip & Band
現在こちら一台が在庫アリです!!!
海外でもイエロー以外のカラーは人気が高く比較的割高になってしまうのですが、今回は前回入荷時よりグッと値段をおさえられました◎
〜第三期〜
90年台から00年台への移り変わり、MD等のフォーマットも登場した事により第二期になり加えられたMegaBass・LIMITTER・LAP TIME等の各機能に加え、第二期後期になって始まったTV TunerやWeather Bandが基本搭載され始めたハイファイモデルから、再び再生機能のみに集中したシンプルなモデルまで存在する現在のところ最新のモデル。
MegaBass・TAPE SELECT・LIMITTER等の機能もボタン操作&デジタル表記で確認出来るようになっており、これまでは単三電池二本稼働だったのに対し第三期からはほとんどの機種が単三電池一本で稼働します。
そんな側面や、今ある機種の中で生産されてからの経過年数が少ないからか、最もクリアな音像を聴かせてくれる機種ばかり!
音楽タイプを選ばずその効果を発揮しまくる非常に万能なモデル達です◎
逆に言うと表記がデジタルになっている事も関係してか、最もクリアである事は間違いありませんが第一期や第二期モデルで感じられた独特の『クセ』がないという部分が欠点になってくるのかもしれません。言ってしまえばテープらしさは最も感じられないサウンドかもしれませんが、紛れもなくカセットサウンドなのです。
そして第三期は壊れてしまうと直すのが一番難しい!!!
という訳で結構しばらく取り扱いがありません....引き続き探しているので、見つかり次第&メンテ完了次第でいつの日かtoosmellrecordsに戻って来てくれるでしょう.....
という訳で以上、ざっくりとですがSony Sportsウォークマンについてのまとめでした。
次回はSHOCKWAVE、またはMY FIRST SONYの事を書きたいと思っており魔す◎
補足しておくと、自分がリアルタイムでカセットテープを経験していたのは小5〜中1の頃までの短い間だけで、詳しい話は全て先人達から教え伝えられた話が多いので、正確な情報とは少し違ってきている部分もあるかもしれないのであしからずm(__)m
むしろ当時リアルタイムでガッツリそのブームを経ている方や、制作サイドのリアルな話を聞いてみたいです◎
ちなみに本日TABI LABOさんで紹介されたのは第一弾で、第二弾は明日の夕方〜夜頃に公開予定との事なのでもし宜しければ明日もチェックしてみて下さい、第二弾では更にカセットの話を広げつつ、今後の事などまだ発表していない事についても触れており魔す!